カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
人を見る目には自信があったにもかかわらず、恋が総司を盲目にさせた。

二度と恋愛に身を投じることはしない、そう深く決意した。だが――。

「でも、総司さんは、私を信じてくれました……家に入れてくれましたよね……?」

清良は神妙な顔で首を傾げている。

「妻を家に入れないわけにはいかないからな」

結果論だと、総司は苦笑する。

だが、果たしてそうだろうか。適当に金を与えて放っておくこともできたはずだ。彼女の待つ家に帰ってくる必要もなかった。

空き時間を見つけてはこの家に戻り、彼女とともに過ごしたのは、何かを期待していたからではないのか。

清良を妻に選んだのは、これまでの女性にはない特別な何かを感じ取ったからではないか……。

「君は信じられるような気がした。直感のようなものだが。君なら、信じてもいい気がしたんだ」

初めて彼女と出会ったとき、先入観のない目で彼女をジャッジし、そのまっすぐな心の内を見抜いた。直感めいたものを、確かに感じたのだ。

「ああ……なるほど。その時点ですでに俺は、君に惹かれていたのかもしれないな」

自分の言葉に驚きつつも、やけに腑に落ちる。

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