カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
まだ昼間だ。窓から差し込む日差しが部屋を明るく照らしている。

しかも彼は会議を抜け出してきたという。まだ仕事だってあるだろうに。

「……いいんですか? お仕事にいかなくて」

「かまわない。それ以上にやりたいことができた。君も同じ気持ちだと嬉しいんだが」

そう言って急いたように耳朶を食む。清良はびくりと身体を跳ねさせ、緊張に震えながらも、己の昂りを自覚した。

「私も、同じです……こんな昼間から、ちょっと気が引けるんですが」

総司の首筋に手をかけ、そっとネクタイを引き抜く。彼はスーツのジャケットを脱ぎ、雑に床へ放った。

「今さら後ろめたさなど、感じるだけ無駄だ」

別の男に乱された胸元にキスを落として浄化すると、総司はふたつ、みっつとボタンを外していった。

清良はそれを受け入れて、彼が全部を暴いてくれるまでじっと待つ。

こんなにも高揚するのは初めてだった。総司の胸の内はわからないが、きっと同じはずだ。

今まで身体を重ねたときとは明らかに違う、余裕のない表情をしている。

「おかしいな。これまで君と愛し合うのに、緊張したことなんてなかったんだが」

心なしかぎこちない、慎重な手つきで清良の衣服を剥いでいく。

初めて見る総司の姿に、清良は思わず頬が緩む。

「そんな総司さんも素敵ですよ」

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