カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
惚気たようなセリフに、総司は思わず吹き出した。

「フォローされてしまったな」そう苦々しく笑って、照れたように深く口づける。

「期待は裏切らない。愛されるとはどういうことか、その身にしっかりと教えてやる」

荒々しい灼熱の眼差しに、清良は胸が焼け落ちそうになる。指一本触れられるだけで、気持ちよくてたまらない。

愛のある行為は、こんなにも甘やかなものなのか。

やっとふたりは心も身体も重ね合い、夫婦となれた気がした。



ふたり、ベッドの中でじゃれ合っていると、ふと思い出したように総司が動きを止めた。

「そういえば、さっきの男と記事がどうとか言っていたな? あれはなんの話だ?」

清良はぎくりと動きを止めて目を逸らす。

「……そんなこと言いましたっけ?」

惚けてみるが、そんなことでごまかされてくれるような人ではないと、清良が一番よくわかっている。

熱い眼差しでじっと見つめられては隠し通せるはずもなく、清良は渋々「実は――」と切り出した。

ざっと週刊誌の内容を説明すると総司は不思議そうに首を捻る。

「おかしな話だな。城ケ崎の家に関する記事が出れば、必ず連絡が来るはずだが、そんな内容は聞いたことがない」

< 188 / 262 >

この作品をシェア

pagetop