カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
解雇という決定が部長の同意するところではないと聞いて、ほんの少しだけ気持ちが楽になる。
部長は静かに言葉を続けた。
「これは私からの提案なんだが、解雇が言い渡される前に自ら退職するのはどうだろうか。今日の日付で退職届けを提出してもらえれば自己都合による退職として処理できる。解雇と言われるよりは精神的にも楽だろう」
「……それは……」
つまり、クビになるか自分から辞めるか、それしか選択肢がないということだろうか。
正直言って会社を辞めたくはない。入社して三年、やっと仕事にも慣れてきて、先輩である仲根とも良好な関係を築けている。
だが、部長の提案は清良の立場を最大限に考えてくれたものなのだろう。清良の人生において、一番ダメージの少ない方向に導いてくれようとしている。
「……今日一日、考えさせてください」
とはいえ、どんなに考えても事態が好転することはない。
絶望的な気持ちで会議室を出た。頭が整理できず、オフィスへと戻る足取りは覚束ない。
実質上のクビ宣告だ。突然辞めるなんて言ったら、事情を知らない仲根はどう思うだろう。
部長は静かに言葉を続けた。
「これは私からの提案なんだが、解雇が言い渡される前に自ら退職するのはどうだろうか。今日の日付で退職届けを提出してもらえれば自己都合による退職として処理できる。解雇と言われるよりは精神的にも楽だろう」
「……それは……」
つまり、クビになるか自分から辞めるか、それしか選択肢がないということだろうか。
正直言って会社を辞めたくはない。入社して三年、やっと仕事にも慣れてきて、先輩である仲根とも良好な関係を築けている。
だが、部長の提案は清良の立場を最大限に考えてくれたものなのだろう。清良の人生において、一番ダメージの少ない方向に導いてくれようとしている。
「……今日一日、考えさせてください」
とはいえ、どんなに考えても事態が好転することはない。
絶望的な気持ちで会議室を出た。頭が整理できず、オフィスへと戻る足取りは覚束ない。
実質上のクビ宣告だ。突然辞めるなんて言ったら、事情を知らない仲根はどう思うだろう。