カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
のしかかってくる総司の圧力から花束を守るだけで精一杯。

やっと唇を離してくれた彼は「花にはほんの少しだけ待っていてもらおう」と花束を預かりローテーブルの上に置いて、再び清良の身体を組み敷いた。

恍惚の眼差しで清良の理性を剥ぎ取ると、再び口づけを再開する。

「……もう……総司さんったら、落ち着いて……」

「君はずいぶんと余裕じゃないか。俺の不在が寂しくなかったのか?」

「そんなこと、ない……すごく、寂しくて――」

そこまで言いかけたところで、清良はハッとする。

『寂しい』はご法度だったはずだが……もう言っても大丈夫?

恐る恐る総司を見つめて反応を探るが、嫌な顔をする様子もなく、口元に甘い笑みを浮かべたままだ。

「不思議だな。清良が『寂しい』と言ってくれると気分が高揚する」

今の総司にとって、『寂しい』はプレッシャーなどではなく愛情表現に聞こえているようだ。ホッとして清良は彼の身体を抱きとめる。

「総司さんのお仕事を責めるとかじゃないんですけど……すごく寂しくて、恋しかったです。早くこうしたかった……」

「こうしたい、か。つまり、抱いてほしいと?」

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