カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
回りくどい表現を取っ払い指先を絡める。

総司の熱い思いが触れた部分から伝わってきて、清良の白い肌をじわじわと朱に染めていく。

このままふたり、ひとつになってしまいたい――そんな思いが湧き上がってきて清良は困り果てる。

「清良の身体はもうその気になってしまったのか?」

総司はわざとらしい笑みを浮かべ、もったいぶった様子で清良を問いただす。

「困ったな……花を生けないと枯れてしまうだろう。夕食も、作っておいてくれたんじゃないのか……?」

緩慢にひと言ひと言責め立てては、理性と欲望の狭間で葛藤する清良を見て楽しんでいるようだ。

「わ、わかってます……もう。意地悪しないでください……」

むぅっと頬を膨らませて総司の身体を押し返す。

そんな清良ですら愛らしいようで、涙が滲んだ目のすぐ横に、チュッとひとつ口づけを落とした。

「その花、飾ってやってくれ。俺は着替えてくる」

「はい。今日のお土産はお花なんですね。珍しい」

「今日は東京にいたからな。たまには花束もいいだろうと思って」

今日に備えて花を買っておこうと考えていた清良だが、退職の件で気が回らなくなりすっかり失念していた。ちょうど総司が買ってきてくれてよかった。

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