カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
何もかもが幸せで、このままうっとりと目を閉じたくなってしまう。

「さて、と」

総司は仕事の区切りがついたのだろうか、ノートPCを閉じてローテーブルに置き、清良に向き直った。

「今日は清良と一緒にやりたいことがある」

「え? なんですか?」

清良も本をパタンと閉じて、総司に目を向ける。

彼の精悍な表情が、ニヤリと意地の悪いものに変わった。……嫌な予感がする。

総司は清良の耳元に唇を寄せ、甘い囁きをもたらす。

思いもよらぬ提案をされ、清良の頬がわかりやすく真っ赤に染まった。

「そっ……そん、な、ダメです……」

「ダメなのか? 夫婦なら当然だろう?」

「いや……でも、それは、恥ずかし――」

「何が恥ずかしい? もう清良の身体はすべて俺のものだと言うのに?」

問答無用で言い放つと、総司は清良の身体を横抱きにして立ち上がった。清良はあまりの驚きに足をバタつかせて抵抗する。

「あのっ……ダメ、下ろして……!」

「観念しろ。そうすると俺が決めたんだ」

「なっ、そんな、勝手に!」

総司は清良を抱きかかえたまま、有無を言わさずリビングを出ると、廊下の真ん中にあるバスルームへと直行した。



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