カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
.・.*†*。◆◇◆.・.*†*。◆◇◆.・.*†*。・.



翌朝、総司は弁当と水筒を持参で迎えの車に乗り込んだ。

今日は水筒を持っていることを目で確認し、真鍋は車を発進させる。

「おはようございます。早速ですが、本日はこれからロンドンに――」

「その件だが。真鍋、お前、後継を育てろと言っていたよな」

不意に掘り返された事案に、真鍋は眼鏡の奥の瞳を輝かせる。

「ええ。とても重要なことだと思っています。ですがあれほど嫌がっていたのに。一体どんな心変わりです?」

「まともな人材が育ったあかつきには、週休一日確保しろ」

「……なるほど」

ついにこの度を超えたワーカーホリックにも家族を大切にしようという慈愛の心が芽生えたのかと、真鍋は心底安堵した。

ちなみに、総司の仕事の負荷が減るということは、真鍋の負荷が減ることにも繋がってくる。

先週は会議を途中で抜けられてしまったおかげで、その後の仕事もすべて後ろ倒しになり、連日夜更けまで働く羽目になった。

総司は甘んじて受け入れていたようだが、それに付き合わされる真鍋はたまったものではない。

次はそうならないように、日頃からゆとりのあるスケジュールを組むべきだ、そう固く誓った。

< 213 / 262 >

この作品をシェア

pagetop