カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
反対に鞠花は憤った様子で北村の肩を掴んだ。
「あんた、私を裏切るの……!? そんなことをして、どうなるかわかってるの!?」
本来であれば、北村は鞠花を裏切れる立場ではない。借金を抱えている彼は、鞠花に頭が上がらないはずだ。それなのに――。
「彼の借金なら、私が代わりに返済させてもらうことにしよう」
疑問に答えるかたちで、総司が突然口を挟んだ。
スーツの内ポケットから白い紙切れを取り出し、鞠花に差し出す。
「!?」
鞠花はその紙片を受け取って絶句する。
どうやら小切手のようだ。横からちらりと見ただけでもゼロがたくさんあることがわかり、鞠花も清良もごくりと息を呑んだ。
おそらく北村の借金を肩代わりしたのだろう。それも元本よりかなりの金額を上乗せして。
つまり、手切れ金というわけだ。
「鞠花さんの口添えで就職したという会社も、本日付けて退職の手続きを済ませた。今後はうちの系列企業で働いてもらうことになっている。……借金分、真面目に働いてくれるんだろう?」
総司が不敵な笑みを浮かべて、北村に目線を送る。北村は応えるように声をあげた。
「あんた、私を裏切るの……!? そんなことをして、どうなるかわかってるの!?」
本来であれば、北村は鞠花を裏切れる立場ではない。借金を抱えている彼は、鞠花に頭が上がらないはずだ。それなのに――。
「彼の借金なら、私が代わりに返済させてもらうことにしよう」
疑問に答えるかたちで、総司が突然口を挟んだ。
スーツの内ポケットから白い紙切れを取り出し、鞠花に差し出す。
「!?」
鞠花はその紙片を受け取って絶句する。
どうやら小切手のようだ。横からちらりと見ただけでもゼロがたくさんあることがわかり、鞠花も清良もごくりと息を呑んだ。
おそらく北村の借金を肩代わりしたのだろう。それも元本よりかなりの金額を上乗せして。
つまり、手切れ金というわけだ。
「鞠花さんの口添えで就職したという会社も、本日付けて退職の手続きを済ませた。今後はうちの系列企業で働いてもらうことになっている。……借金分、真面目に働いてくれるんだろう?」
総司が不敵な笑みを浮かべて、北村に目線を送る。北村は応えるように声をあげた。