カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
そういえば、新居を与えられた際にひとつだけ厳しく注意されたことがある。

どんな使い方をしてもかまわない。

ただひとつだけ。俺のいないときに他人を家に入れるな。

彼いわく、清良の身に危険が及ぶからということだが。

正直、友人知人もNG、両親以外は自宅に入れてはいけないという総司の徹底ぶりに、少々疑問を抱いていた。

彼はなにかを過剰に警戒している節が見られる。

そこまでする必要があるだろうかと思ってしまう清良だが、そこは長者番付級の御曹司、過去に苦い経験でもあったのかもしれないと無理やり納得することにした。

「ところで、新居はどうだ? 問題なく暮らせているか?」

不意に投げかけられた質問に、清良は慌てて姿勢を正す。

「あ、はい! 素敵なお家をありがとうございます!」

総司はふたりの新婚生活のためにと、都心の一等地に一軒家を購入した。広々とした二階建ての邸宅だ。

清良が足を踏み入れたときには、すでにデザイナーによって家具や雑貨、日用品、果ては洋服まで、生活に必要なものはすべて揃っていて、着の身着のままポンと家の中に放り込まれたという感じだった。
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