カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
「寂しくはないか? ……というか、むしろ俺がいないほうが快適か?」
とても新婚の会話とは思えず、お互いに苦笑する。
引っ越し早々、清良はお留守番をくらってしまった。慣れない場所にひとりきり。
最初は毎日が探検のようで刺激的だった。家中の戸棚を開けて回ったりもした。いろいろなものが収納されており、宝探しのようで楽しかったのだ。
しかし、二週間も経つと新鮮さは薄れ、戸棚もだいたい開け尽くし、じわじわと寂しさが込み上げてきた。
とはいえ、寂しい、総司さん早く会いに来て、なんて気持ちにもならない。
そもそもふたりは他人同士で、一緒の時間を過ごしたことがないのだから、恋しくなりようがない。
顔を合わせたのは、結婚を口約束したあのいかがわしい夜と、婚前契約書を締結したわずかな時間。それから、夫婦としての振る舞い方を事前に打ち合わせした数時間程度だろうか。
あとのやり取りは電話だったり、代理の弁護士だったり、城ケ崎家の使用人だったり。
「ひとり暮らしは初めてなので、戸惑うこともありますが、大丈夫ですよ。寂しくはありません」
清良は少しだけ嘘をついた。総司に寂しいと言えば、契約違反になる気がして。
とても新婚の会話とは思えず、お互いに苦笑する。
引っ越し早々、清良はお留守番をくらってしまった。慣れない場所にひとりきり。
最初は毎日が探検のようで刺激的だった。家中の戸棚を開けて回ったりもした。いろいろなものが収納されており、宝探しのようで楽しかったのだ。
しかし、二週間も経つと新鮮さは薄れ、戸棚もだいたい開け尽くし、じわじわと寂しさが込み上げてきた。
とはいえ、寂しい、総司さん早く会いに来て、なんて気持ちにもならない。
そもそもふたりは他人同士で、一緒の時間を過ごしたことがないのだから、恋しくなりようがない。
顔を合わせたのは、結婚を口約束したあのいかがわしい夜と、婚前契約書を締結したわずかな時間。それから、夫婦としての振る舞い方を事前に打ち合わせした数時間程度だろうか。
あとのやり取りは電話だったり、代理の弁護士だったり、城ケ崎家の使用人だったり。
「ひとり暮らしは初めてなので、戸惑うこともありますが、大丈夫ですよ。寂しくはありません」
清良は少しだけ嘘をついた。総司に寂しいと言えば、契約違反になる気がして。