カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
仕事を終え家に帰って来た清良は、携帯端末片手に悩んでいた。

今日も宅配便が届いた。すごく美しいダイヤのブレスレットだ。保険付きの仰仰しい梱包で届いた。会社につけていくには少々派手過ぎる。

贈り物の総額は一体いくらになっていることだろう。清良の年収を越えているのでは……考えるだけでも恐ろしい。

ローテーブルの上に開封済みの箱とブレスレットを並べ、ソファに座ってううーんと悩む。

電話をしてもういらないと伝えたほうがいいのか。だが、断って嫌な顔をされたら、それはそれで困る。

悩んだ末、やはりこのままではいけないと思い立ち、携帯端末に登録されている総司の電話番号を表示した。

が、宅配便の送り元を手掛かりに時差を計算して断念する。総司のいるロンドンはまだ夜中だ。

せっかく意を固めたのに、やる気を削がれ落胆する。

携帯端末をブレスレットの隣に置いて、ため息をついていると。

突然、ブブブブッと端末が鳴動したものだから、清良はびくりと腰を浮かせた。

電話だ。ディスプレイには城ケ崎総司の文字。向こうは夜中のはずなのにどうして……!?

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