予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
「なに生意気なことを言っているんだ。親が子供の人生を考えるのは当たり前だろう」

 低い声が響き、体の奥がぞくっと震える。

「だまって地元に帰ってこい」

 父は怖い。

 だけど、その命令には従えない。だって……。


「妊娠しているから、無理です」

 私の言葉を聞いて、父が目を見開く。

「妊娠……? 父親は誰だ」
「それは、言えません」

 唇を噛みながら、勇気をふりしぼるようにして首を横に振る。

「ふざけるなっ! お前は、名前も言えないような男の子供を身ごもったのか!?」

 低い声で怒鳴られ、その迫力にびくっと体が震える。
 
 父が立ち上がろうとしたのと同時に、来客を告げるインターホンが鳴った。
 
 父の膝がローテーブルにぶつかり、湯呑が床に落ちて割れる。

 その音が、静かな部屋の中に大きく響いた。

「吉木、大丈夫か!?」

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