予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 俺は心の中で文句を言ってから、ソファに座る香澄の隣に腰を下ろした。
 
 肩を抱き、「好きだ」と耳元でささやく。

 香澄は戸惑ったように体をこわばらせるだけでちっとも応えてくれないけれど、それでも十分満足だった。

 
 言葉にはしなくても、彼女も俺に好意を抱いてくれているのがちゃんと伝わってくるから。

 その証拠に、白い頬は真っ赤になっていた。

 
 本人は態度に出してるつもりはないんだろうけど、些細な仕草がかわいくてたまらない。
 
 そしてなにより、彼女のお腹の中には、ふたりの子供がいる。

 そう思うと、言葉にできないような満ち足りた気持ちになる。


 
 一緒にすごす時間が長くなるほど、どんどん彼女に惹かれていった。

 






  

 取引先で打ち合わせをし本社に戻ると、ビルの前で「柊人くんじゃないか」と声をかけられた。

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