予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 たくさん作ってもらうと、わざわざ社長が作ってくれたのに残すなんて申し訳ないと思って私が無理して食べるのを知っているから、わざと少なめに盛ってくれたんだろう。
 

 しかも、パスタによく使われるバジルは妊娠中はあまりとらない方がいいからと、代わりに刻んだ大葉がたっぷりとのっていた。
 

 過保護な社長は本を読みこみ、妊娠中に注意すべき食材を私以上に熟知している。
 
 前から記憶力がよく有能な人だとは思っていたけれど、こんなところにまで発揮されるとは。

 私は社長と暮らし始めてから驚いてばかりだ。



「ありがとうございます」

 お礼を言ってテーブルにつく。

 社長は私の向かいの席に座り、頬杖をついてこちらを眺めていた。

 
 彼の視線を感じながら、フォークにパスタを巻き付け口に運ぶ。

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