予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
「その時間なら抜けられそうだから、クリニックで直接待ち合わせしよう」

 そう言われ、目を丸くした。

「え。社長も健診についてくるんですか?」
「当然だ」
「な、なんで」
「俺がお腹の子の父親だからだ。父親が健診について行って何が悪い」

 当たり前だろ、という表情で言い切られ、私は反論できずに黙り込んだ。





 



 二日後。



 私と社長は妊婦健診を受けるためにクリニックにきていた。

 仕事中に抜けてきた彼は、ビシッとしたスーツ姿だ。


 ふたりで一緒に受付に行くと、カウンターの中にいた女性職員たちが社長を見てざわついた。

 頬を赤らめ、そわそわした様子で受付の手続きをしてくれる。
 

 待合室に入った彼は、私をソファに座らせてから隣に腰を下ろす。
 
 それにしても、ちいさな子供や妊婦さんがほのぼのとすごすこの空間に、社長がいるのは違和感がすごい。
 
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