予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 考えて見れば、社長の車で出社している時点でばればれだ。


「ほかの社員にはまだ漏らさないようにと頼んである」

 それならちょっとは安心だ。

 万が一、私が女性社員の憧れである社長の子供を妊娠していると知られたら、大暴動がおこりそうだから。


 そう思っていると、社長は手を上げタクシーを止めた。

 そして開いた後部座席に私をのせてくれた。


「じゃあ俺は仕事に戻るから、気を付けて帰るんだぞ」
「あ、はい」
「なるべく早く家に帰るようにする」

 社長は、私が家にひとりでいると、具合が悪くなると言ったことを覚えていて、極力早く仕事を終えて一緒にいるように気を遣ってくれていた。

 申し訳なく思いながらも、ひとりで家にいるとどうしてもさみしくなるときがあるから、やっぱりうれしい。

「ありがとうございます」

 照れながらお礼を言った私に、社長は微笑む。

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