予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
『子煩悩ないいパパになりそう』とささやいた看護師さんの言葉を思い出して、胸のあたりがあたたかくなる。



 ……信じてみてもいいのかな。


 心の中でそうつぶやいて、でも次の瞬間思い浮かぶのは、『勝手にしろ』と言い捨てで出ていく父の背中だ。

 信じたい気持ちと、愛してもらえなかった苦しみ。

 心の天秤の上で、気持ちが不安定に揺れた。


 
 
 
 
 
 
  
 
 
 

 クリニックから自宅に戻り、昼食にフルーツを少し食べた後、洗濯や掃除をする。
 
 
 社長は家事なんてしなくていいと言ってくれるけれど、ひとりでぼうっとしているよりは、体を動かしている方が楽なので、無理のない程度にさせてもらっている。
 
 乾燥機からほかほかになった洗濯物を取り出しのんびりとたたむ。
 
 つわりで気持ち悪くならないように、無香料の洗剤や柔軟剤を使うようになった。

< 181 / 298 >

この作品をシェア

pagetop