予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 大きな手が頬にふれ、前を向かされる。

 社長が私の真意を確認するように、瞳の奥を覗き込む。

「もう一回」

 小さなつぶやきに私が目をまたたかせると、「もう一回言ってくれ」と熱っぽい声でねだられた。

「社長が、好きです」

 言いながら、思いがあふれ目頭が熱くなる。

 好きと伝えただけで泣きたくなるなんて、情緒が不安定だ。

 けれど社長はそんな私にあきれることなく、柔らかい笑みを浮かべた。



「俺も、香澄が好きだよ」

 その言葉に、さらに涙が込み上げてくる。

 必死にこらえていると、社長は大きな手で私の耳を覆った。


「寒い外にいたせいで、耳が冷たくなってる。一度、中に入ろう」

 手を引かれてマンションの中に入る。

 社長は私をクッションに座らせると、その前に膝をついてこちらをのぞきこんだ。


「お兄さんは、なにか言っていた?」

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