予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 大胆なのか謙虚なのかわからない彼女の言動に、思わず小さく笑う。

「おいで」

 そう言って、掴んでいた腕を引き寄せる。

 すとんと隣に腰を落とした彼女の後頭部を引き寄せると、黒い瞳は驚きで見開かれかすかに潤んでいた。

 凍り付く彼女を見つめながら、顔を傾ける。
 
 一瞬触れるだけのキスをして唇をわずかに離す。

 様子を見るように瞳の奥を覗き込むと、白い頬が一気に赤くなった。

「あ……っ、ありがとうございましたっ」

 吉木は金縛りが解けたように跳び上がる。

 まばたきみたいな短いキスで満足したのか、真っ赤に染まった頬を隠すようにうつむき、俺の肩を押し必死に距離を取ろうとする。

 まるではじめてのキスをした少女みたいな反応だった。
 
 自分からキスをしてほしいと誘っておいて、なんでそんなに逃げ腰なんだ。
 
 彼女の細い腰に腕を回し、今度は体ごと引き寄せる。

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