予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 すると、吉木は慌てたようにこちらを見上げた。

「しゃ、社長……?」
「まさか、男にキスをねだっておいて、これで終わるなんて思ってないよな?」

 戸惑う彼女の唇を、微笑みながら追いかける。

 角度を変えて柔らかい唇を食むと、腕に抱いた華奢な体がどんどん熱をもっていく。

「や……んんっ」

 吉木の唇からかわいらしい吐息がもれた。

 すると自分の声が恥ずかしかったのか、彼女は慌ててぎゅっと目をつぶった。

 必死に声をこらえながら、細い指で俺の肩にしがみつく。

 たかがキスにひどく動揺する様子がかわいらしくて、もっといじめたくなる。

 ゆっくりと唇を開き、彼女の下唇を舌でなぞると、「ん……っ!」と甘い声がもれ腰がびくりと跳ねた。

 なんだ、このかわいい反応は。
 吉木は本当にキスに慣れていないのか? 自分から俺を誘ったのに?

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