予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 私の気持ちを見透かすように問われ、慌てて首を横に振る。

「いえ、なんでもないですよ」

 笑顔をつくり誤魔化す。
 
 柊人さんは「おいで」と私を引き寄せた。照れながら彼の膝の間に座る。
 

 彼は私を後ろから抱きしめるのが好きらしい。

 最初は恥ずかしくて拒んでいたけれど、強引な彼に流されるうちに、いつの間にかリビングでのリラックスタイムはこの体勢でくっついて座るのが定番になってしまった。


 身長差があるから、私の体は彼の腕の中にすっぽりと納まる。

 ゆるく抱きしめられると、密着した背中から体温が伝わってきて気持ちいい。

 
 柊人さんはわずかに丸くふくらんだ私のお腹の上に大きな手をのせ、ゆっくりとなでてくれた。

「赤ちゃん、動いたりするか?」

 柊人さんの質問に、私は「うーん」と首をかしげる。


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