予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
「そ、そういうわけではなくて……! 会社でそんな会話を耳に挟んだので、柊人さんに我慢させているのかもしれないって思ったら、不安になって……」

 言い訳をしながら、短絡的な自分が恥ずかしくなる。

 顔を熱くしながらうつむくと、柊人さんは大きくため息をついた。

「きつい言い方をして悪かった」

 柊人さんは気持ちを切り替えるように一度息を吐きだし、私の肩を抱き寄せる。

「驚いて少し取り乱した」
「いえ、私が悪いんです。すみません」
「香澄は思い込みが激しくて、ときどき突拍子もない言動で俺を振り回すよな」

 くすくす笑う柊人さんは、いつもの柔らかい表情に戻っていた。

 私はほっとしながら「そうですか?」と首をかしげる。


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