予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
「香澄には最初から振り回されっぱなしだよ。いきなりキスしてとねだられたときも、会社で徹底的に避けられたときも、プロポーズを思いきり断られたときも、香澄がなにを考えているのかわからなくて、気付けば翻弄されっぱなしだった」

 私はそんなつもりは一切なかったけれど、たしかに柊人さんの立場で考えてみれば、私の言動は理解不能だろう。申し訳なさが込み上げてくる。

「す、すみません。でも、わざとではないんですよ……?」

 謝りながらも言い訳をすると、柊人さんは目元にしわをよせて笑った。

「わかってるよ。こんなに振り回されるのは、俺が香澄にとことんほれてるからだ。毎回どれだけ振り回されて困惑しても、嫌いになるどころか愛おしくて仕方ない。こういうのを、惚れた弱みって言うんだろうな」

 流し目を向けられ、じわじわと頬が熱くなる。

 うつむくと、髪に優しくキスをされた。

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