予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
『とりあえずできるかぎり早く帰るから、家で俺の帰りを待っててくれるか?』

 まるで今夜は必ず抱くと宣言されているようだ。

 私は今にも消えそうな小さな声で「はい」と答えた。









 ドキドキと落ち着かない気持ちで家にいると、柊人さんはいつもよりかなり早い時間に家に帰ってきた。

 今日もそれなりに予定が詰まっていたはずなのに。

 社長である柊人さんのスケジュールを把握している私は、驚きながら玄関で彼を出迎える。

「柊人さん、おかえりなさい。早かったですね」
「本当は電話を切った瞬間にすべて放り出して帰ってきたかったんだけどな」
「なに言ってるんですか」
「でも、そんなことをしたら香澄に怒られるから、仕方なく最速で仕事を片付けてきた」

 そんな冗談を言いながらも、仕事中の彼が手を抜いたり妥協したりしないってちゃんとわかってる。

「シャワーを浴びたのか?」

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