予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
「今日は地方に行くけど、夜には帰ってくるから。陣痛がきたり、なにかあれば、すぐに連絡するんだぞ」

 相変わらず心配性の柊人さんに苦笑しながら背中を押す。

 朝から時折お腹がぎゅっとなるような感覚はあったけれど、陣痛ではないだろう。

「初産は出産が遅れるっていいますし、予定日までまだ二週間もあるんですから大丈夫ですよ。柊人さんは、お仕事頑張ってきてください」

 そう言って玄関で柊人さんを見送った。








 私は妊娠八カ月に入ってから仕事を辞めた。


 産休を取って職場復帰する選択肢もあったけれど、はじめての出産と子育てに専念したい気持ちと、これからは秘書としてではなく妻として柊人さんを支えたいという気持ちが強くて、退職させてもらうことにした。

 そして無事臨月を迎え、予定日は二週間後に迫っている。


 ベビーベッドやバウンサーにお洋服。

< 277 / 298 >

この作品をシェア

pagetop