予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 そのけなげさに胸をうたれる。

 華奢な体をよじらせ吉木があえぐ。

 反応も表情も声も、すべてがかわいくて、このままずっと腕の中に閉じ込めておきたくなる。
 
 吉木は俺に揺さぶられながら必死に胸を上下させ、頭の下の枕のはしをぎゅっとつかんでいた。

 すがるように枕をにぎるその姿に、ちょっとむっとする。

 枕にまで嫉妬するなんて、我ながらどうかしている。

 そう思いつつ、吉木の細い手首を掴み、自分の肩へ回させた。

「枕にしがみつくくらいなら、俺に抱き着いてろ」
 
 そう言うと、吉木は素直に俺の肩に抱きつく。

 汗ばんだからだが密着して、愛おしさが増した。
 


 あぁ、くそ。かわいいな。
 
 心の中で舌打ちをして、眉をひそめた。
 
 涙目で必死に俺を受け止める吉木は、いじらしくていやらしかった。

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