予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 それまでどんなに頑張っても動かなかった赤ちゃんが、するりとおりてくるのがわかった。



「上手よ。もう出るからね。そのまま長くいきんで」
「んんん……つ」

 唇をかみしめて、必死に力をこめる。

 赤ちゃん、元気に生まれてきて。そう願いながら。

「香澄……っ!」

 手を握りしめる柊人さんが、感激した声で私の名前を呼ぶ。

 ぼんやりと目をあけると、助産師さんが小さな赤ちゃんをとりあげるのが見えた。



「おめでとうございます!」

 まわりにいた看護師さんたちからいっせいにそう言われた。
 
 呆然としながら助産師さんの腕の中にいる赤ちゃんを見つめる。
 
 
 目を閉じたまま動かない。

 大丈夫だろうか。

 私は元気に産んであげられたんだろうか。


 
 不安になった瞬間、ぴくんと小さな腕が動いた。

 そして大きな産声が上がる。


 
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