予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 手加減してやろうと思っていたのに、そんな反応をされたら一度じゃ足りなくなるじゃないか。


「今のは煽ったお前が悪いんだから、責任もってもう少し付き合えよ」
「ま、待ってください……っ」

 そう言う唇をキスでふさいで、彼女の言葉をさえぎった。




 





 それが三週間前のこと。



 俺は社長室でひとり、就任パーティーの夜の出来事を思い出しながら、大きくため息をつく。

 あのあと吉木は、はじめての行為で疲れ切ったのか、くたりと電池が切れたように深く寝入ってしまった。

 できれば彼女が目をさますまでそばにいたかったけれど、会長である父親をはじめ家族で会食をする予定があった俺は、先にホテルの部屋を出なくてはならなかった。

 寝ている間に帰ることへの詫びと、吉木は部屋でゆっくりすごしてくれというメッセージを書き残す。

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