予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 真面目で有能な秘書である吉木が、自分の腕の中ではじらい身をよじる姿はものすごくかわいらしかった。

 その姿を思い出すだけで、いとおしさがこみあげてくる。

 早く彼女に会いたい。

 ひとりの女を抱いただけでこんなに浮足立つなんて、はじめてだった。
 
 けれど、翌週出社した俺に向けられたのは、まるでロボットのような無感情な視線だった。





「社長。おはようございます」



 抑揚のない冷ややかな声であいさつをされ、「ん?」とひっかかる。

 吉木はもともと真面目でひかえめで、感情豊かなタイプではなかったけれど、ここまで無愛想ではなかったはずなのに。

 なんだ、その反応。と思いながら声をかける。

「吉木。先週のことだが」
「大丈夫です。ちゃんと、わかっていますから」

 俺の言葉を遮るように、彼女は早口で言って目をそらす。

「わかってる?」
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