予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
「勘違いなんてしませんから、社長は安心してください」

 強く言い切られ、その勢いにまけて「そうか」とうなずく。

 なんのことかはわからないが、俺は安心していいらしい。

 きっと吉木が必死にあのときの話を避けているのは、今が仕事中だからだろう。

 恋愛経験のない吉木は、上司の俺とこんな関係になって照れているのかもしれない。
 
 仕事が終わったあとに食事にさそって、ちゃんとふたりで話をしよう。

 そう考え自分を納得させる。

「では、お仕事の話をさせていただきます。社長就任に関連して取材やアポイントの依頼が増えています。可能な限りスケジュールに組み込ませていただきたいのですが……」

 話を聞きながら、タブレットでスケジュールを確認する。
 
 しばらくの間は会食が続き、吉木とふたりでゆっくり会う時間の余裕はなさそうだ。

 今夜にでも彼女を誘いたかったのに。

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