予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 不思議に思って見上げると、すぐにそばに長身の社長がいた。

 
 こちらを見るするどいまなざしに驚く。

 緊張して、こくんとのどがなった。



「社長……?」
「誰と電話をしていたんだ?」


 やっぱり仕事中に私用の電話をしていたことを怒っているようだ。

「ええと」
「結婚するのか?」
 

 予想外の問いかけに、ぎくりと背筋を固くする。
 
 まさか、電話の内容を聞かれているとは思わなかった。

「それは、その……」

 私が言いよどむと、社長はすぐに身を引いた。

「……悪い。答えたくないならいい」

 威圧的で自分の意見を突き通そうとする父とは違い、社長は私の気持ちを優先してくれる。

 それを感じて、胸に愛おしさがこみあげてきた。


 
 どんなに父に命令されても、私は仕事をやめたくない。

 地元になんて帰りたくない。できるならずっと、この人のそばにいたい。


 
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