予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 私が冷や汗をかきながら考えていると、辻さんがくすくすと笑った。

「社長。香澄ちゃんに避けられて、きっと今頃へこんでいるわよ」
「からかわないでください。あの社長が、私に避けられたくらいでへこむわけがありません」
「あらあら。社長は必死に追いかけているのに、相手にもされていないなんてかわいそう」
 
 辻さんは『かわいそう』と言いつつ、おもしろがっているようだった。

「で、香澄ちゃん」

 辻さんの声が急に真剣になる。

 改まってなんだろうと不思議に思う。

 
 私が「はい」と返事をして隣に座る辻さんを見ると、まっすぐに見つめかえされた。



「今、何週目?」



 その問いかけに、頭が真っ白になる。


「え……っ?」

 なんと返事をしていいのかわからなくて、言葉に詰まる。



 何週目って、なんのこと? 

 まさか、辻さんは私が妊娠していることに気付いている?

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