予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 私がすがるように言うと、辻さんは「当たり前じゃない。勝手に言ったりしないわよ」とうなずく。

「相手は、社長?」

 もう答えを聞く必要もないくらい、確信に満ちた声でそう問いかけられた。

 私は観念して辻さんに事情を話す。
 
 
 
 ずっと社長に憧れていたこと。

 父から地元に帰ってきて結婚しろと命令されたこと。

 一度でいいからと思い切って社長にキスをねだったこと。そしてホテルで一夜をともにしたこと……。




「なんで社長に相談しないで逃げ回ってるのよ。香澄ちゃんひとりの問題じゃないでしょう」

 話を聞いた辻さんは、思いきり顔をしかめる。

「社長はしっかり避妊してくれたんです。それなのに妊娠してしまったのは、私がはじめてで慣れてなかったせいだと思うんです。だから、社長は悪くなくて……」

 必死に説明する私に、辻さんは額に手を当て大袈裟な仕草で天井を仰いだ。

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