予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 くっそ。俺はなんでこんなに吉木に振り回されているんだ。

 あぁー!と叫んで髪をかきむしりたくなる。


 俺が仏頂面で考えこんでいると、視線を感じた。

 顔を上げた俺を、綾人と辻がにやにやした表情で見ていた。

 
 葛藤するさまを観察されていたと気づいて、眉をひそめる。


「……お前たち、ぐるになって俺から吉木を引き離そうとしてないか?」
「まさか」

 ふたりはすぐに笑みを引っ込め、澄ました表情で首を横に振った。

 けれど、怪しい。ものすごく怪しい。


「担当の件は少し考えさせてくれ」

 俺がそう言うと、辻は「了解しました」と答える。


「それから、本日の昼食は社外取締役のロベール氏との会食になっております」
「あぁ、わかってる」

 時計を確認する。そろそろ準備をしたほうがいいだろう。

「じゃあ俺は戻るよ」と綾人が立ち上がった。
 
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