予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 ロベールとの会食を終え店を出ようとしたとき、「柊人さん?」と声をかけられた。

 振り返ると、見覚えのある女性がいた。


 
 背中まで伸びた長い髪はさらさらで、つやのある肌やくびれた腰、メイクや着ているものまで、自分に最大級の手間とお金をかけているのがわかる。


「昨年イメージモデルを担当した、モデルの葉月さんです」

 辻に小声で教えられ、そうだったと思い出す。


「柊人さん、HAMASAKIの社長になられたんですよね? おめでとうございます」

 彼女は笑顔で言いながら駆け寄ってきた。

 俺の目の前でバランスを崩して転びそうになる。


 腕を伸ばして支えると、長い髪が頬に触れ甘いかおりがした。

 人工的なニセモノの花のかおり。



「あ、ごめんなさい」

 彼女は俺の胸元を見ながら謝る。

 なんだろうと思いながら彼女の視線の先を見た。

 
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