予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい

 語尾にハートマークがつきそうな甘えた口調で言われ、うんざりする。

 自分の誘いを断る男がいるなんて、想像もしていないんだろう。


 勘違いされて付きまとわれるのも面倒だ。はっきりと断ろう。そう思い口を開きかけたとき、横から手が伸びてきてその名刺をさらっていった。


「柊人くんはお仕事が忙しいみたいだから、ボクがデートに誘ってもいい?」

 にっこりと笑うのは、ロベールだ。


「ちなみにボクはHAMASAKIの社外取締役と、フランスの百貨店の会長をしているから、柊人くんに負けないくらいリッチだよ」

 差し出された名刺の肩書を見て、彼女の眼の色が変わる。

 反応の薄い俺から、遊びなれたロベールへとターゲットを変更したのが、あからさまなくらい表情に出ていた。


 ロベールは彼女の肩を抱き、「ボクはまだ時間があるから、もうちょっとここにいることにするよ」と俺に手を振る。

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