予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 吉木が俺にしていたように、献身的に綾人につくすのかと思うと、嫉妬で頭が狂いそうになる。

 たとえそれが仕事であっても。



 公私混同だと非難されてもいい。

 ほかの男の隣に彼女が寄り添う姿なんて見たくない。


 低い声でそう伝えると、辻が小さく笑ってうなずいた。

「かしこまりました」
「それから」

 言いながら靴先を辻の方へ向け、まっすぐに向かい合う。

 辻は不思議そうに軽く眉を上げてから「はい」とこちらを見た。

 
「吉木とふたりで話をしたいから、協力してほしい」
 
 真面目な表情で言うと、辻は目を丸くしてから噴き出す。



 こっちは真剣に頼んでいるのに爆笑するなんて失礼すぎるだろ。

 俺がむっとしていると、試すような視線を向けられた。



「デートの誘いなら、直接本人に伝えては?」
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