■王とメイドの切ない恋物語■
さっきの部屋よりは狭いけど、ベッド、クローゼットがあって、テーブルと、ソファー、洗面所なども完備されていて、すべての家具がアンティーク調で統一されており、ここの部屋だけで、十分生活していける、そんな感じだった。


しかも、メイドなのに1人部屋。


あぁ、なんて贅沢なのだろう。本当に私なんかが、ここで働いていいのかな?


なにはともかく、ここは、お決まりコースで、ベッドにジャンプしてみようかな・・・。



そう思って、ジャンプの体勢をとっていると、部屋をノックする音が聞こえた。

私はベッドにジャンプを、瞬時で諦めた。ベッドは逃げないし。


うん。また後でやってみよう。


誰かな?私は身だしなみを整え、緊張した声で返事をした。
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