■王とメイドの切ない恋物語■
第10章 2人の絆

ライバル

毎朝、朝礼に参加している。

ここで、1日の予定を知らされる。

マーヤさんが、いつものように、メイドの皆に予定を伝える。

「今日から、王の従兄弟がお城に滞在するから、失礼のないように」

「はい」

みんな一斉に、返事をした。





トーマ様の従兄弟は、何回かお城に泊まりに来てたから、何となく顔がわかる。

「そこの3人は、客室の掃除をお願い」

「わかりました」

指示された3人が客間に向かった。


「リリアちゃんと、ジュリアちゃんは、10時前になったら、玄関にお迎えに行ってね」

「はい」



「その他の人は、通常通りよろしく」

「はい」


「では、今日も1日がんばりましょう。解散」




ジュリアが、私に近寄ってきた。

「じゃあ9時50分に、玄関で待ち合わせでいいかな?」

「うん、わかった。また後でね」

私は部屋を出た。

トーマ様とのこともあるし、ジュリアとペアって、なんだか微妙かも。

本当にジュリアは、トーマ様のこと好きなのかな?

私は約束の時間まで、他の人の仕事を手伝いに行った。

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