両極端な君と
あまりの美しさに圧倒され
自分が固まっていた事に気付く。
……はっ。
「あ、ごめんなさい。私、えっと
遠くから祖母を訪ねに来て、あの
近所のスーパーにって、お使いを
頼まれたんですけど、道が分からなく
なってしまって…そしたら物凄い
美人さんに声掛けられて…
て、あれ?綺麗な子って…え?私?
…美人さんに褒められてる?え?」
サラッと綺麗な子と褒められた
事を思い出ししどろもどろになる。
「ふふっ、綺麗なのに凄い百面相
になってる。私、雨宮美月(あまみやみつき)
って言います、中学3年生。あなたは?」
(うわ、また綺麗って言われちゃった、
え、しかも同い年…名前まで美しい…)
「あ、私早川蒼です!えっと、
東京から夏休みの間だけ来ていて。
私も中学3年生です!!」
すると美月さんは大きい目を
更に大きくさせて「もしかして、
早川って未都(みつ)さんの所の
お孫さん…?」
"未都さん"とはまさにおばあちゃんの
事だが、何故美月さんの口から…?
「はい、そうですが、えっと、
その…美月さん?は祖母と知り合いで?」