両極端な君と
「…あっ、どうも、初めまして。
はい、ご紹介に預かりました早川未都の
実の孫の早川蒼と申しますっ。」

美男美女一斉に視線を向けられ
思わず言葉が固くなる。


「申し訳ますって、ふふっ。
本当に蒼ちゃん、面白い。同い年なんだ
からタメ語で大丈夫だよ!あと
私の事は美月って呼んで。」


(また笑われた…絶対変人だと
思われてるよなぁ、これ…)

「あ、うん。美月ちゃん。私は蒼で。」

心の中でまた1人でコメントしながら
慌てふためく。


そんな私を横目に

「…あぁ、未都さんのとこの。

なんか昼間嬉しそうに言ってたな。」


スタッスタ

そう言い彼は美月さんの隣を通り過ぎ
こちらに振り向き

「で?この辺のスーパーだよな?
こっち。」

と言うと前を向き歩き出した。

どうやら道案内してくれる様だ。


? 

美月ちゃんに目を向けると
隣に駆け寄って来て「口数少ないの、
怖い人じゃないから安心して。
彼、間宮奏って言うの。」


(まみや、そう…うん、イメージに
ピッタリな名前だ。)

格好良い。
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