小悪魔王子に見つかりました
「ごめんね、直前に」
「ううん。どうしたの?」
視線をみんなの背中から彼に移す。
太陽によってさらにキラキラ輝く、寧衣くんのはちみつ色の髪。
相変わらず爽やかでかっこよくて、ほんのりかわいさまで兼ね備えているんだから、
やっぱり寧衣くんってすごい。
青空とジャージとハチマキがこんなに似合う人なんて彼以外にいるのだろうか。
こうしてふたりきりで話すのはなんだかんだ久しぶりでたちまち鼓動が速くなる。
「今日、体育祭のあと、浅海さん、時間あるかな。話があって」
「え、話?」
「うん」
その穏やかな優しい瞳に吸い込まれそうになる。
「だ、大丈夫だよっ」
一体何かな。
もしかして。
いや、浮かれるな。
不安と期待が膨れ上がって心臓がうるさい。
「ありがとう。待ってる」
「……うんっ、」