小悪魔王子に見つかりました



ついに始まった体育祭。

障害物競走や綱引きにダンス。
順調にそれぞれの学年の種目を終えて。

午前の部、最後の競技がやってきた。

私たち2年生による、男女混合二人三脚だ。

練習では、木野くんと息を合わせることに必死で緊張はあんまり感じなかったけど。

本番独特の空気に、心臓がバクバクとうるさい。

あちこちから聞こえて来る応援団の声と、グラウンド中に流れる流行りのJ-POPが、さらに雰囲気を盛り上げる。


「絶対優勝するぞー!」

「「「おー!!!」」」


そんな気合十分の掛け声に肩がビクッとする。

声のした方に視線を向ければ、隣のクラスが大きな円陣を組んでいた。

す、すごい。
本気だ。

やっぱりみんな、優勝したアンカーの男女が結ばれるってジンクスよりも、

学食無料券目当てなのかな。

恋にふわふわキラキラしているというよりも、バチバチと目が血走っている。

どうしよう、あんな本気モードの人たちに勝てる気がしないよ。
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