契約夫婦の蜜夜事情~エリート社長はかりそめ妻を独占したくて堪らない~
「なぁんだ、ラブラブなんですね。残念すぎます」
あからさまにがっかりしてみせる七瀬とは正反対に田所がニコニコとした。
「副社長がそういうタイプの女性をお好きなのは少し意外ですね。目立たないけど、可愛らしい…うちの店舗でいうと北見さんっぽい感じかな?」
「え!?」
突然話を振られて晴香は思わず声をあげる。ずばり正解のことを言われて、頬が赤くなるのが自分でもわかった。どこかのんびりとしてみえる田所だが、さすがは毎年全店舗売り上げベストスリーに入る港店の店長をしているだけのことはあるといったところだろうか。
孝也が、
「へぇ、そうなんだ」
と呟いた。
晴香は白々しい…と心の中で悪態をつきながら孝也を睨む。だが彼はニヤリと笑うだけだった。
「北見さん。そういえば僕のひとつ上だったっけ」
「そうなんです」
田所が機嫌よく孝也に答える。
「彼女はとにかく真面目で、地味な仕事も丁寧に仕上げてくれるから、営業マンたちからの信頼が厚いんです。面倒見がいいから新人の営業マンはすぐに懐いちゃうんですよ。でも業務以外では意外と抜けてるところがあって、そのギャップがいいなんてこの前飲み会で…」
「店長、それ以上言うとセクハラになりますよ」
あからさまにがっかりしてみせる七瀬とは正反対に田所がニコニコとした。
「副社長がそういうタイプの女性をお好きなのは少し意外ですね。目立たないけど、可愛らしい…うちの店舗でいうと北見さんっぽい感じかな?」
「え!?」
突然話を振られて晴香は思わず声をあげる。ずばり正解のことを言われて、頬が赤くなるのが自分でもわかった。どこかのんびりとしてみえる田所だが、さすがは毎年全店舗売り上げベストスリーに入る港店の店長をしているだけのことはあるといったところだろうか。
孝也が、
「へぇ、そうなんだ」
と呟いた。
晴香は白々しい…と心の中で悪態をつきながら孝也を睨む。だが彼はニヤリと笑うだけだった。
「北見さん。そういえば僕のひとつ上だったっけ」
「そうなんです」
田所が機嫌よく孝也に答える。
「彼女はとにかく真面目で、地味な仕事も丁寧に仕上げてくれるから、営業マンたちからの信頼が厚いんです。面倒見がいいから新人の営業マンはすぐに懐いちゃうんですよ。でも業務以外では意外と抜けてるところがあって、そのギャップがいいなんてこの前飲み会で…」
「店長、それ以上言うとセクハラになりますよ」