契約夫婦の蜜夜事情~エリート社長はかりそめ妻を独占したくて堪らない~
「晴香も泳ごう」
いつのまにか戻ってきた孝也が晴香を誘う。
晴香はプールサイドに手をついたまま、首を振った。
「私はいいや、足をつけてるだけで十分気持ちいいもの」
そういえばあの頃も孝也はこうやって誘いに来ていたことを思い出す。孝也と遊ぶのは好きだけれど、学校のプールは少し深くて怖いから、今みたいに断ると残念そうにしてたっけ。
その時はすぐに諦めて健太郎のところへ戻っていった。
だが今日の孝也は、ちょっと違っていた。
「だめ、せっかくきたんだから。ほらおいで、大丈夫、俺が抱いててあげるから。気持ちいいよ」
「え? あ、きゃあ〜!!」
静かな景色にバチャンと水音が響いて晴香はプールの中に引き込まれる。慌ててプールサイドの端を掴もうと手を伸ばすけれどあっという間に引き離されて叶わない。
仕方がなく、晴香はプールへ落とした張本人の首にしがみ付いた。
プールは深くてやっぱり少し怖いけれど、孝也が言葉の通りしっかりと支えてくれていている。晴香は少しだけ安心してしがみついていた腕の力を緩めた。彼が言った通り、冷たい水が火照った肌に心地よかった。
でもだからといってこんなこと許せない、と思い晴香は孝也を睨んだ。
「い、いきなり、なにするのよ」
水が掛かった晴香の前髪を優しくかき揚げて、いたずらが成功した子供のように孝也が嬉しそうに笑った。
「晴香いっつも見てるだけなんだもん。ほとんど濡れない水着の意味ある?って俺思ってたんだよ。本当に怖がりなんだから」
少し呆れたように孝也が言う。
晴香は頬を膨らませた。
「こ、怖がりって…! い、いきなりこんなことしたら、怖いのはあたりまえよ。水に入る時は準備運動をしてちょっとずつ水に浸からな…きゃっ!」
いつのまにか戻ってきた孝也が晴香を誘う。
晴香はプールサイドに手をついたまま、首を振った。
「私はいいや、足をつけてるだけで十分気持ちいいもの」
そういえばあの頃も孝也はこうやって誘いに来ていたことを思い出す。孝也と遊ぶのは好きだけれど、学校のプールは少し深くて怖いから、今みたいに断ると残念そうにしてたっけ。
その時はすぐに諦めて健太郎のところへ戻っていった。
だが今日の孝也は、ちょっと違っていた。
「だめ、せっかくきたんだから。ほらおいで、大丈夫、俺が抱いててあげるから。気持ちいいよ」
「え? あ、きゃあ〜!!」
静かな景色にバチャンと水音が響いて晴香はプールの中に引き込まれる。慌ててプールサイドの端を掴もうと手を伸ばすけれどあっという間に引き離されて叶わない。
仕方がなく、晴香はプールへ落とした張本人の首にしがみ付いた。
プールは深くてやっぱり少し怖いけれど、孝也が言葉の通りしっかりと支えてくれていている。晴香は少しだけ安心してしがみついていた腕の力を緩めた。彼が言った通り、冷たい水が火照った肌に心地よかった。
でもだからといってこんなこと許せない、と思い晴香は孝也を睨んだ。
「い、いきなり、なにするのよ」
水が掛かった晴香の前髪を優しくかき揚げて、いたずらが成功した子供のように孝也が嬉しそうに笑った。
「晴香いっつも見てるだけなんだもん。ほとんど濡れない水着の意味ある?って俺思ってたんだよ。本当に怖がりなんだから」
少し呆れたように孝也が言う。
晴香は頬を膨らませた。
「こ、怖がりって…! い、いきなりこんなことしたら、怖いのはあたりまえよ。水に入る時は準備運動をしてちょっとずつ水に浸からな…きゃっ!」