契約夫婦の蜜夜事情~エリート社長はかりそめ妻を独占したくて堪らない~
晴香に部屋を紹介するつもりで来たという言葉の通り、孝也はアルコールを飲んでいなかった。
市内までは高速を使って、一時間ほど。近くのコインパーキングに停めてあった孝也の車で、今はふたり、夜の街を市内へ向かっている。
乗り心地の良い国産の高級車の助手席でハンドルを握る孝也を見つめながら、晴香は不思議な気分に陥っていた。
孝也は、健太郎にいいハウスメーカーを紹介してくれただけではなく、晴香にも部屋も見つけてきたという。
それこそ身内以上に親身になって、北見家をサポートしてくれているといえるだろう。
なるほどさすがは敏腕営業マンだと納得する一方で、それが自分のよく知る"孝也"とは結びつかなかった。
なにせ孝也が『セントラルホーム』に来てからの二年間は晴香は意識して"孝也"と"久我"は、別の人間だと思うようにしていたのだ。
市内までは高速を使って、一時間ほど。近くのコインパーキングに停めてあった孝也の車で、今はふたり、夜の街を市内へ向かっている。
乗り心地の良い国産の高級車の助手席でハンドルを握る孝也を見つめながら、晴香は不思議な気分に陥っていた。
孝也は、健太郎にいいハウスメーカーを紹介してくれただけではなく、晴香にも部屋も見つけてきたという。
それこそ身内以上に親身になって、北見家をサポートしてくれているといえるだろう。
なるほどさすがは敏腕営業マンだと納得する一方で、それが自分のよく知る"孝也"とは結びつかなかった。
なにせ孝也が『セントラルホーム』に来てからの二年間は晴香は意識して"孝也"と"久我"は、別の人間だと思うようにしていたのだ。