契約夫婦の蜜夜事情~エリート社長はかりそめ妻を独占したくて堪らない~
「確かにそうね」
七瀬はまだ学生気分が抜けきれていないようで、ミスなどは仕方がないとしてもイマイチ責任感とやる気に欠けるところがある。
梨乃はそのことにも腹を立てているのだ。
ここのところの七瀬の頭の中は、来月のお盆休みに彼氏と行く旅行のことでいっぱいらしい。
業務時間内に、トラベルサイトのホームページを開いているところを里香に見つかって大目玉を食らっていた。
「もう夏になるのだから、そろそろ社会人としての自覚を持たなきゃいけないって、一度ちゃんと話をした方がいいかもしれない…」
晴香が呟くように言うと、梨乃は満足そうにニカっと笑った。
「ガツンと言ってやろう!」
だが梨乃の言葉を借りれば、"最近の若い子"は一筋縄ではいかないのだ。
ガツンと言ってそれがいい効果を生むのかどうなのか。
下手したら、お局様にいじめられたなどと言われて、すぐに辞めてしまう可能性も大いにあった。
そうなると店舗の人材が足りなくなるし…。
そんなことを思い、晴香はまたため息をついだのだった。
七瀬はまだ学生気分が抜けきれていないようで、ミスなどは仕方がないとしてもイマイチ責任感とやる気に欠けるところがある。
梨乃はそのことにも腹を立てているのだ。
ここのところの七瀬の頭の中は、来月のお盆休みに彼氏と行く旅行のことでいっぱいらしい。
業務時間内に、トラベルサイトのホームページを開いているところを里香に見つかって大目玉を食らっていた。
「もう夏になるのだから、そろそろ社会人としての自覚を持たなきゃいけないって、一度ちゃんと話をした方がいいかもしれない…」
晴香が呟くように言うと、梨乃は満足そうにニカっと笑った。
「ガツンと言ってやろう!」
だが梨乃の言葉を借りれば、"最近の若い子"は一筋縄ではいかないのだ。
ガツンと言ってそれがいい効果を生むのかどうなのか。
下手したら、お局様にいじめられたなどと言われて、すぐに辞めてしまう可能性も大いにあった。
そうなると店舗の人材が足りなくなるし…。
そんなことを思い、晴香はまたため息をついだのだった。