契約夫婦の蜜夜事情~エリート社長はかりそめ妻を独占したくて堪らない~
昨夜晴香を家まで送ってくれたんだから、孝也だって遅くに寝ただろうにまったく眠そうでもなく孝也は言う。
晴香は目をパチパチさせてから、頬を膨らませた。
「お、起こしに…って、か、勝手に部屋に入ってこないでよ」
いくら幼なじみでも女子の部屋に勝手に、しかも本人が寝ているところに入ってくるなんて。
だが晴香にじろりと睨まれても孝也の方は平気な顔をしている。それどころか少し楽しそうにとんでもないことを言った。
「べつにいいじゃん、俺たち夫婦になるんだから。妻の寝顔を見に来たんだよ」
「なっ…!」
晴香は真っ赤になってタオルケットを握りしめる。まだ完全に覚醒していない頭の中に昨夜のことが浮かんだ。
孝也が目を細めてちらりと晴香を睨んだ。
「晴香のことだから、朝になったら昨日のことは忘れてとか、やっぱり考え直すとか言い出しそうだからさ。釘を差しに来たんだよ。約束は守ってねって」
さ、さすがは幼なじみ…。
晴香の考えることなどお見通しということか。
「でも…」
口を尖らせて晴香が呟くと、孝也が立ち上がって部屋の中を見回した。
晴香は目をパチパチさせてから、頬を膨らませた。
「お、起こしに…って、か、勝手に部屋に入ってこないでよ」
いくら幼なじみでも女子の部屋に勝手に、しかも本人が寝ているところに入ってくるなんて。
だが晴香にじろりと睨まれても孝也の方は平気な顔をしている。それどころか少し楽しそうにとんでもないことを言った。
「べつにいいじゃん、俺たち夫婦になるんだから。妻の寝顔を見に来たんだよ」
「なっ…!」
晴香は真っ赤になってタオルケットを握りしめる。まだ完全に覚醒していない頭の中に昨夜のことが浮かんだ。
孝也が目を細めてちらりと晴香を睨んだ。
「晴香のことだから、朝になったら昨日のことは忘れてとか、やっぱり考え直すとか言い出しそうだからさ。釘を差しに来たんだよ。約束は守ってねって」
さ、さすがは幼なじみ…。
晴香の考えることなどお見通しということか。
「でも…」
口を尖らせて晴香が呟くと、孝也が立ち上がって部屋の中を見回した。