ふたつの羽根
この人…
凄い大人に見えるってかあたしが子供なのか?
ううん…違う。
雰囲気からして大人びている。
っかあたしは何でここにいる?
ナンパされて着いて行ってるのと同じだ。
「おーい。陸ぅーお前今日学校サボっただろー」
呆れ交じりの声と同時にテーブルには二つの水が置かれた。
トンっと置いた拍子にコップの中の水は揺れる。
あたしは水から目線を外し隣の人影に目線を移しゆっくりと顔をあげる。
「どーも」
その人はあたしの目線に気づき軽く頷いてきた。
そして、あたしも軽く頭を下げる。